・オンライン英会話では質問には答えられるけど、自分からは話せていないな。
・英語環境にいるものの、英語だと無口になりがち・・・。
・どうしたらもっと自分から英語をしゃべれるようになるかな。
ある程度受け答えができてきたら、もっと自分からも話せるようになってほしいですよね。
カナダで産まれながら、家庭を含め日本語環境に長くいた当時4歳の息子。
英語環境のプリスクールに週2回行き始め、英語はどんどん伸びると思っていました。
しかし、自分からは英語で発話することが少なく、お友達との遊びも、"Come!", "Follow me!", "Look!" ぐらいで成り立つ遊び中心。
なかなか自分からは話せていないな・・。
そんな時期に、私が見ている中では過去一番、息子が自ら英語をしゃべったときがあったのです!
それは「英語を話す大人と息子の、おもちゃを使った一対一の遊び」の場。
あるプリスクールの教室を利用した週末のファミリープログラムで、自由遊びの時間にスタッフの男性が遊んでくれていたときのことです。
色々な動物のおもちゃで遊びながら、息子からどんどん出てくる英語。
「え、こんなに話せたの??」
私はそのときの衝撃を今も忘れていません。
もちろんまだまだシンプルな言葉だけだし、文法がめちゃめちゃなことも。でもいい。
こういう場があると、息子はこんなに自ら英語でも話せるんだ!
大袈裟ですが、私は涙が出そうなくらい感動しました。
インプットがある程度できたら、話したくなる状況があれば発話はでてくるのかもしれない。
それがその日に気付いたこと。
当たり前のことかもしれないけれど、当時の私にとっては大発見でした。
息子の場合は、「英語を話し聞いて遊んでくれる大人と、おもちゃで遊びたいことがある」 というのが、話したくなる状況でした。
その後同じ状況を回数を重ねるごとに、少しずつ英語での発話が伸びているのが見れたのです。
こどもの英会話力が伸びるのはいつ?
当時4歳の息子の場合は、このサイクルができるときに英会話力が伸びました!
ポイント
こどもの英会話力が伸びたサイクル
1. 話したい状況があり、聞いてくれる人がいて自ら英語で話す
(話したい状況=英語を話す相手と遊びたいことがある)
2. この状況を繰り返す
3. 繰り返すことで慣れる、自信がつく
4. 他の状況でも話せる力が少しずつついてくる
ここでいう「英会話力」とは、
”受け身で質問に答えるだけではなく、自ら発話(提案、質問、説明なども含む)をして英語で会話をする力” としています。
毎日英語環境の学校に行く、家庭での言語が英語、など、どっぷり英語環境に漬かれば、このサイクルができるのはすごく早い。
ですが、英語環境にいる時間が限られる場合はそうはいきません。
それでも、こどもが自ら話したくなる状況を知り、日々の中でその機会を増やすことで、英会話力は伸ばしていける!
息子を見ていて思ったことです。
「話したいことがある」
こどもが英語で話したいこと、息子の場合は以下の2つがメインでした。
・自分がしたい遊び
・自分の知識
自分がやりたい遊びがあって、遊びたい相手が英語しか話さないなら、英語で伝えようとします。
こどもはやっぱり遊ぶのが大好き。
小さい頃は、遊びを通じて英語を話せたら、会話力も高まりやすいと思います。
また、自分の知識や最近自分が知ったことを、誰かに聞いてほしいとき、英語でも伝えようとします。
例えば息子の場合、図鑑が好きで、特に動物関連の知識が増えていました。
「キングコブラは危険なんだよ」とか、新しい知識を誰かに聞いてもらうのが好きでした。
それを聞いてくれるのが英語を話す相手なら、英語でも知識を駆使して伝えようとしていました。
「聞いてくれる人がいる」
そして重要なのが、「聞いてくれる人」がいること。
4歳程度のこども同士の関わりだと、相手に何か話しても、それがちゃんと伝わらなければ相手はすぐにそっぽを向いてしまうことも。
それがこども。
相手に伝わらなくて寂しい思いをすると、性格や状況にもよりますが、なかなかそれ以上は話そうと出来なかったりします。
まだ幼いこどものうちは、おとなのように、辛抱強くわかるまで聞こうとしてくれないことが多々。
一方、おとなは意図を汲み取ろうとしてくれたり、言い直して聞き返してくれたり、辛抱強く耳を傾けてくれます。
その安心感から、間違えても、めちゃくちゃでも、英語でも伝え続けようとして発話ができました。
例えば、あるとき、息子が大人のお兄さんと遊んでもらっていたときに、こう聞いていました。
What do you do?
するとお兄さんは、"What am I doing?" (何してるのかって?)と聞き返して、会話を続けてくれます。
また、大人はどんどん提案に乗ってくれます。そのため、ためらわずに次々に提案できる!
Let's make a zoo! Let's make a castle!
(動物園作ろう!お城も作ろう!)
次々にあれしよう、これしよう、と言ってもついてきてくれる。
突拍子がなくても、とことん付き合ってくれる。
同世代のお友達だとお互いにやりたいことがあるので、~しよう!と提案しても、そううまくはいかないことも。
英語でやりたいことをうまく説明できずについ受け身になったり、自分がやりたいことをするために離れて一人で遊びがちに。
そのため、おとな相手にためらわずにどんどん提案できるのは、息子にとってとても良い経験に。
それが英語を話す自信につながりました!
息子の英会話力を伸ばすため「話したい!」を引き出した3つの工夫
息子が英語でも話したい!という気持ちになるのは、遊びたいことがあるとき、そして自分の知識を聞いてほしいときでした。
息子が英語を自ら話したくなる状況を、できるだけ増やす工夫をしました。
英語を話すおとなと遊べる機会を定期的に
これが一番効果がありました。
冒頭で少し触れたファミリープログラムは無料で、週1回、または隔週で参加できたので、参加し続けました。
プリスクールの教室を利用した週末のファミリープログラムで、自由遊びの時間に、何名かいるスタッフがこどもたちと個々でも遊んでくれるというもの。
週に1回だけでも、英語を話す大人に一対一でとことん遊んでもらえる時間を定期的に作ること。
これを目指しました。
定期的に続けることで、前回からの比較で成長を実感できました。
前回よりも、文章で話せることが増えていたり、語彙が増えていたり。
同じ相手と定期的に続けて会えるのも良かったです。
回を重ねるごとに更に仲良くなれて、相手に対する安心感、信頼感が増えていきました。
回を重ねるごとに、より慣れて発話しやすくなっていく!
※余談ですが、このファミリープログラムがなかったら、英語を話すシッターさんを利用することも考えました(実際には利用していません)。
費用はかかりますが、週に1回だけでも、英語でとことん遊んでもらえたら効果があるかな、と考えたのです。
オンライン英会話を自由度の高いレッスンへ
質問にただ答えていくだけで、受け身になりがちだったオンライン英会話。
当時、いくつか無料体験をしていましたが、質問に答えていくだけで、自分からの発話はあまり出ず。
そこで、レッスン内容を具体的にリクエストできたり、より自由度の高いレッスンにシフトして試してみました。
ある日のレッスンでは、息子が何かのきっかけで自分のサメのぬいぐるみを見せて話したことから、海の生き物好き?という会話へ。
そこから、海の生き物の写真がたくさん載っているテキストに変更して、レッスンを進めてくれました。
息子はそれが嬉しくて、それまでの英会話レッスン以上に自ら話せるように!
This is turtle. I like turtle. I have turtle toy. Wait.
(これはカメ、カメが好きだよ。カメのおもちゃ持っているよ。待ってて。)
こう言ってカメのぬいぐるみを取ってきて見せたり。
This is shark! Very dangerous!
(こっちはサメ!すごい危険!)
こんな感じで、自由な発話を引き出してもらえて、とてもありがたいレッスンになりました。
その後のレッスンでも、自分の書いた絵を見せたり、自分のおもちゃを見せたり、好きなものの内容(動物など)でやってもらうリクエストをしたりして試しました。
カリキュラムありきのレッスンよりも、息子の場合は自発的な発話が出やすくて効果を感じられました。
息子が英会話講師役のごっこあそびを積極的に
息子が英会話の講師役になり、私が生徒役というごっこ遊びを楽しみました。
ある日オンライン英会話を息子が受けた直後に、先生の真似をして息子が先生役を始めたのがきっかけです。
我が家は家庭は日本語環境にしており、家で私が英語で話すことは基本的にはありません。
練習にと思って英語で遊んだり話そうとしても日本語で返って来たりして、あまり続きませんでした。
ですが、このごっこ遊びのときは息子が英語講師という設定なので、息子主導で、息子が話したい知識を教えようと、たくさん英語で話してくれます。
英語の図鑑で知った語彙などを駆使して、色々教えてくれました。
This is giraffe. Very tall. Giraffe is plant eater.
(これはキリン。とっても背が高い。草食動物です。)
絵本や図鑑で知った自分の知識を英語でできるだけ話そうとするので、良い発話練習になりました。
おわりに
遊びたいこと、知ってほしいことがあるから話したい。
聞いてくれる人がいるから安心して話せる。
伝わると嬉しい。
嬉しいからもっと話したくなる。
もっと話せるともっと慣れる、自信がつく。
ある状況で英語を話すことに自信がついたら、他の状況でも挑戦しやすくなり、少しずつでも確実に、自ら話す力がついていきます。
息子の経験が、どなたかの参考になれば嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!